民主集中制
提供:JcpNanseI
民主集中制とは日本共産党が最も大切にしている組織原則です。
その内容は規約に書かれており、
- 党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。
- 決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。
- すべての指導機関は、選挙によってつくられる。
- 党内に派閥・分派はつくらない。
- 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。
です。
何か決める時は当然議論が必要です。お互い違う考えを持っていて当たり前。自分の主張を相手に伝え、相手の主張も聞いてより良い結論を出すように努めます。
そして、決まったことはみんなでチャレンジします。これができないと、例えばA議員とB議員が全く違うことを言っている、どっちが共産党の考えなの?と不信感を持たれてしまいます。
これをもって、「全体主義的だ!」などと批判的にいう人もいますが、たいていの組織にはこれと似たようなルールがあると思います。
みんなで決めたことなのに、それに従わず自分勝手なことをされたり、後になって覆されたり。そんな経験ありませんか?そんなことされると嫌な気持ちになりますよね。会社だったらプロジェクトの進行が停滞する原因になり、経営にも影響します。
なので、民主集中制という名前はついていなくても、それに近い暗黙のルールをみなさんも社会生活の中でやっているはずなのです。
なお、野党共闘の選挙の際に、共産党が政権を取ったら、民主集中制が日本の政治体制になるみたいな暴論を言う人がいましたが、そんなことになるはずがありません。なぜなら、日本国民全員は皆自由な意思を持って生活しているのであって、同じ目的意識を持って組織されているわけではないからです。
日本共産党は「国民が主人公」の社会を作ることを目指す組織です。だからその運営を円滑にするためにこのようなルールが必要なのです。