日本共産党規約/党規約第1章解説
第1章 日本共産党の名称、性格、組織原則
引用元 https://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Kiyaku/index.html
第一条 党の名称は、日本共産党とする。
党の名称は「日本共産党」です。読み方は「にほんきょうさんとう」。略称は共産党。
「日本」は「にほん」と「にっぽん」、両方読みますので、日本共産党を「にっぽんきょうさんとう」と言うひとがたまにいます。まあ、党員は読み方間違えたとか、あまり気にしないです。たぶん。
英語名はJapanese Communist Party。英語の略称はJCPです。このWikiの名前やアドレスの一部にも使われていますね。
第二条 日本共産党は、日本の労働者階級の党であると同時に、日本国民の党であり、民主主義、独立、平和、国民生活の向上、そして日本の進歩的未来のために努力しようとするすべての人びとにその門戸を開いている。
党は、創立以来の「国民が主人公」の信条に立ち、つねに国民の切実な利益の実現と社会進歩の促進のためにたたかい、日本社会のなかで不屈の先進的な役割をはたすことを、自らの責務として自覚している。終局の目標として、人間による人間の搾取もなく、抑圧も戦争もない、真に平等で自由な人間関係からなる共同社会の実現をめざす。
党は、科学的社会主義を理論的な基礎とする。
「国民が主人公」という言葉が出てきました。これは共産党の合言葉のようなキーワードです。国民が主人公の政治を目指しているから、特定の企業や団体に偏った政治は行わないし、企業・団体献金も受け取らないのです。
人間による人間の搾取のない社会は綱領第5章の社会主義・共産主義社会の中で表現されているものです。
第三条 党は、党員の自発的な意思によって結ばれた自由な結社であり、民主集中制を組織の原則とする。その基本は、つぎのとおりである。
(一) 党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。
(二) 決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。
(三) すべての指導機関は、選挙によってつくられる。
(四) 党内に派閥・分派はつくらない。
(五) 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。
民主集中制とは簡単に言えば「みんなで決めて、みんなで実践する」という方針です。みんなが好き勝手やっていたら何も進まないので、組織を円滑に運営するために必要なルールです。
派閥や分派を作らないというルールもありますが、かつてかつて分派活動によって、党が分断された時期がありました。しかも分派側がソ連などから援助を得て武力闘争しようとしたのでした。とんでもないことですね。この事件を共産党では「50年問題」と呼んでいます。興味があったら調べてみてください。